"山爺とSpey"

Fly Fishingに魅了され半世紀、今は桜鱒、虹鱒、白鮭など本流の釣りに嵌っています。

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大イワナを求めて・・・未踏のゴルジュ帯編

渓流シーズン最後となる週末、釣り&キャンプに行って来ました。
メンバーは倶楽部の釣り仲間達5人、夕方にキャンプ場へ集合です。

深夜に出発、途中で入漁証を購入して早朝には入渓地点近くでAHさんと私、MIさんの3人が合流、去年入れなかったゴルジュ帯の区間に向かいます。
3,000m級の山岳が水源となるこの谷川は毎年の様に訪れるお気に入りの川ですが、今回の区間は私をはじめ同行者も未踏となっていました。それには理由があり、入渓地点が不明確だったり、これまで何人もの釣人が亡くなっている危険な谷だったりで、それなりの準備が必要だったからです。しかし、インターネット上で沢屋さんの記事をようやく見付け滝巡りの歩道も使えば何とか行けそうな事が分かり、シーズン最終に挑戦する事になった訳です。

装備をチェックして準備している所へ通り掛り、声を掛けてくれたのが地元の漁協組合員の方、幸先良いとはこの事で、早速、入退渓地点などの詳細を確認、ラッキーなスタートとなりました。
とは言え、去年の事故ニュースが浮かび、V字下降は四点確保、一歩一歩は牛歩以下、慎重にならざるを得ません。
どうにか3人とも川に到達、そこは思ったより広い河原で下流を眺めると更に広く川幅30mほどあり、一応確認の為に下ってみると古い堰堤がありました。話しには聞いていましたが本当にこんな場所に堰堤があったなんて必要かどうかは別にして少々驚きでした。

**堰堤下のプールが気になります**
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ゆとりを持って入渓したので時間も早く、谷間には未だ陽が射していません。水温も8.5℃と、釣り始めるには早過ぎる為にゆっくり休憩を取ります。ジャケットを着込んでいましたが時間の経過と共に肌寒く感じ、そこかしこには紅葉を見る事が出来ました。流れる水音と野鳥の鳴き声、時折吹く風が快適で、V字の底から頭上に広がる真っ青な空が全ての不安を打ち消してくれます。別世界に居る様な特別な時間は、やがて心地良い眠気となりこのまま永遠にありたいと思えるほどでした。
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さて、現実に戻れば何時までもそうしている訳にはいきません、釣りをするには未だ早いのですが先を少し急ぐ事になりました。最初の内は広かった河原も徐々に狭まり、ゴルジュの様相が強くなってきます。こんな上天気の日は良いですが一度、大雨が降れば川は一変します。そんな爪痕をそこかしこに見ながら釣り上がって行きますが魚の気配は一向にありません。

**プールを狙うAHさん**
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AHさんもMIさんもあんなに期待して入ったのに、外れ?そんな不安が過ぎります。水温の所為でしょうか確かに水生昆虫の羽化も見れなくて混沌とした中で左へ右へと渡渉を繰り返しキャストして行きます。

**ゴルジュを行きます**
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流石に釣れないと集中力が切れ、気分転換の休憩を何度か入れますが、たまたま休憩した所でMIさんが山葡萄を見付け、魚がダメなら山の幸って言うんで早速、山葡萄狩りに浮気です。辺りを見れば熟れた山葡萄がいっぱいあり、皆で手が届くところまでツルを引っ張り収穫、なんだか凄く得した気分でした。

**山葡萄が美味そうです**
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時間が経つに釣れて高くなった陽が射す様になり、水生昆虫や陸生昆虫が目に付く様になりました。それと共に小さなイワナが出るようになり、ややテンションアップ、期待が高まりますが良形は出て来ません、それに気になる足跡が幾つも・・・どうやら比較的新しい先行者があった様です。

**釣人:MIさん**
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**溶岩流の痕**
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ランチタイムを取り、右手に大規模な溶岩流の痕を見上げながら釣り上がると竿抜けポイントと思われる小プールからようやくこの川のアベレージと思わしきサイズのイワナが2尾姿を見せてくれました。ストーキング、石に身を隠しながらキャスト、やや上流へ静かにフライを落としてやると、気付かれたのかスーッと前の石の影に入って行きました。普通なら先に行くところですが今回の厳しさから少し時間を置き、仕切り直しです。フライを交換、浮力剤をしっかり塗布して、姿を隠した石にフライを軽く当て落とします。するとゆっくり出て来たイワナは警戒する事もなくフライを咥えてヒット!そして画像に収めた後、リリース。待望のイワナは7寸のサビが入った様に黒ずんだ固体でしたが、それでもチョッと嬉しいヒットでした。

**竿抜けからようやく出てくれた7寸イワナ**
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その後は、活性が上がってイワナも出る様になりましたが本命のポイントではなく竿抜けが殆ど、期待していた尺上にも出会えないまま、滝めぐりのルートにある鎖場に到着、ここが退渓点となりますが、直ぐに先にはあの見たかった滝がありました。

**退渓点ともなる鎖場を行くAHさん**
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この滝は二段の滝と言い、上からは何度も見ていますが、やや捻っている為に下部の滝が見えず下から初めて見てその姿にあらためて感動しました。力強く落ちる水流は深い滝壺で瀑布となり、その凄さは人を容易に近付けるものではありません。

**二段の滝**
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左岸に渡り滝巡りの足跡を見付け辿って行くと滝の中間出て、初めてその全容を見る事が出来ました。一段目も二段目も本当に立派な連続した二段の滝でした。きっとあの滝壺には主の大イワナが居るに違いないと、来シーズンのリベンジを誓いながらAHさんと私の2人は納竿となりました。

**左岸の滝中間から右側が上段の滝壺、左が下段の滝**
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**上段の滝**
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**下段の滝**
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しかし、中途半端な気持ちが治まらないMIさん、更に上の区間に上がり、次の滝まで行く事にされました。
この二段の滝を巻くには、右岸のかなり危険な急斜面のガレ場を高巻きしてガレ場上部から向こう側に降りる訳ですが向こう側も楽ではありません。これには私も制止をしたほどですが、後は自己責任の世界ですから彼の決心から強制は出来ずに見送る事にしました。

**右岸のAHさん右側に見えるハシゴはNPO法人の渡河用(橋)これより右にあるガレ場から巻いて滝上に出ます**
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落石を恐れて安全な場所から見守りますが、2/3ほど上がった壁でスリップ、落石を誘発。私も注意の声を掛けます。もし後続者がいたらと思うとゾッとします。そこからは声も彼には届かず足場が悪い為に慎重にトラバースしてルートを作って行きますが再び落石を誘発、唸り音を上げて落下してくる頭大の石は方向を定めず、そこら中に当たり、更に落石の数を増して弾みながら直ぐ前の谷底目掛けて落ちて来ました。私は十数メートル離れていましたがそれでもヒヤッとするほどでした。なんとか無事に上まで上がり、そこからまたガレ場を降りて滝の上に出る訳ですが、携帯も繋がらないここでは無事に辿り着けたか、夕方に戻ってくる彼の顔を見るまでは不安は払拭されませんでした。次回から、この高巻きに関しては安全の為にヘルメット、ザイルを準備したいと思います。

**滝巡りの辿道で小休止するAHさん**
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今回は大した釣果も無いままに終りましたが、来年の為の調査も含めての釣行ですので、なんだか釣りというより沢屋さんの真似事になってしまった様ですが、気持ちを切り替えて皆と合流するキャンプ地に移動しました。
既にTHさんとWさんは到着されて設営済みでした。夕マズメから戻って直ぐに夕食の準備が出来る様にタープを張り荷物も下ろした後にコーヒータイム、久し振りのキャンプ場ですが居心地の良さは変わっていませんでした。

何処に入ろうかと言う事になり、選択したのが下流の集落の中に流れ込んでいる小渓流でした。ところが渓相は集中豪雨で荒れ、良く釣れたアマゴやイワナも殆ど見られず、たまに釣れても小さなものばかりでした。ガッカリしながら30分ほどで退渓となりましたが、この頃にMIさんから連絡があり滝上も不発だったとの事でしたが、それより彼が無事だった事にホッとしました。

キャンプ地に全員が集まりシーズン最後の宴会準備です。
WさんやTHさんの準備してくれた手料理の美味さに舌鼓を打ち、飲めないお酒も少し頂きたくなり最高の気分でした。

**定番の焼き餃子・・・THさん、ご馳走様でした♪**
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**つみれ鍋・・・Wさん、ご馳走様でした♪**
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ところがMIさん、ゴルジュと滝越えで無理したのが災いしたのか持病の膝間接がロックしてしまい歩行に支障が出てしまいました。これで明日の釣りが絶望となったMIさんは翌朝の撤収後に帰途につかれる事になりました。残念ですが大事を取っての事で早く治る事を願っています。

**テントサイトで宴会が始まりました(TH料理長/W姉さん/ATさん)**
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夜が更けるに従い寝不足と疲労から極度の睡魔に襲われ、逢えなくダウン、ベッドメーキングを済ませておいて良かったです。それから朝まで目が覚める事無く眠りに着いてしまいました。

**お酒も入り皆さん上機嫌!(中央はMIさん)**
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二日目の朝、物音に気付いて起きた私が一番ビリ、良く眠らせて頂きました。清々しい空気の中、簡単な朝食で済ませた後、ゆっくり撤収して解散、皆さんそれぞれの渓流へ出掛けて行かれました。
私は、AHさんの希望で山一つ向こう側の渓流に移動、途中の道の駅で野菜やランチの団子を仕入れた後、遊漁証も購入して上流へ向かいます。

**川沿いで見付けた花"コルチカム(イヌサフラン)"だそうです♪**
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シーズン最後の週末で釣人の姿も見られましたが、どうにか希望の区間に入渓出来ました。一見すると森の豊かさや水量の豊富さ、川底の石の多さなど素晴らしい渓相に見えますが、ここも局地的な豪雨の爪痕が至る所で見掛けられ、気になっていたイワナも極めて少なくなっていました。

**フライ向けの良い渓相ですが・・・**
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途中でランチを取り、そろそろ活性も上がって来ているだろうと期待して釣り上がってみましたが好転する事も無く、これ以上釣り上がっても楽しくないと判断、下流の里川へ移動してアマゴを釣る事にしました。最盛期には一番釣人が多い人気区間に入渓してみましたがやはり魚からの反応は少なく、ここで諦めて納竿としました。

**道の駅でランチ用のだんご購入~♪**
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帰りの混雑と翌日からの仕事を考えるとこれで良かった様な気がします。代わりといってはなんですが、途中の道の駅で季節の野菜などを購入した後、道中で再びTHさん、Wさんと合流、途中で休憩を取り帰途に着きました。

**国道沿いの道の駅で秋色野菜などをお土産に・・・♪**
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車のお世話になったAHさん、お世話になりました。美味しい手料理を食べさせてくれたTHさん、Wさん、ご馳走様でした。残念ながら膝の故障が再発してしまったMIさん、お大事にしてください。そしてまた来シーズンもご一緒してくださいませ。
--感謝--
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COMMENT

元気だなぁ~(笑
楽しさが伝わってきます!!

| とくいち | 2013/10/05 23:42 | URL | >> EDIT

とくいち様

とくさん、こんにちは。
元気が取得ですから(笑)
とくさんも来シーズンは一緒に楽しみましょうね~♪(^_-)-☆

| 山爺 | 2013/10/06 20:31 | URL | >> EDIT















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