"山爺とSpey"

Fly Fishingに魅了され半世紀、今は桜鱒、虹鱒、白鮭など本流の釣りに嵌っています。

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山トレと伝説の池を尋ねて

今日は地元の山へトレーニングと、山頂付近にある伝説の池を尋ねて来ました。

11:50 午前中に用事を済ませていたので、お昼近くになって登り始めました。しかし、天候に恵まれたのと林間を行く登山道に程好い風もあって快適な山歩きとなりました。最初の急登は高圧線の保守管理用と併用で鉄塔位置の案内板のおかげで現在位置と登山道が分かり易く、また鉄塔がある所では樹木が切り開かれている為に展望は良好でした。眼下に見える町は生まれ育った日常の世界、それに比べここは別世界。草木に花、野鳥や野生動物など自然との出会いを楽しみ、時には遠くの峰に思いを馳せながら歩ける事に幸せを感じます。

**登山口と上側の高圧送電線保守道と兼用の登山道**
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13:30 登り始めて1時間30分、一つ目の小島山山頂(863.5m)に到着。林の中で眺望はないが夏日の今日には木陰が嬉しく遅めのランチを頂きました。風の向きか時折、下の採石場から掘削の音が聞こえてくる以外は野鳥の心地良い鳴き声が心地良く聞こえて来ました。

**一つ目の小島山山頂(863.5m)の二等三角点**
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13:45 尾根伝いに少し行くと尾根に沿って杉の伐採がされていました。まさか林道の延長工事?それとも間伐?余計な憶測をしてしまいます。と、言うのも直ぐ近くには二方向からの林道が隣接しており、その一つは尾根の登山道脇に平行してあり、残りの一つとは直線距離500m程で接続も容易に思えるからでした。尾根伝いの登山道はしっかりしている割には落ち葉が目立ち踏み後も少なく、山ブームとは言えマイナーな山の部類にある事を感じずにはいられませんでした。

**尾根上の登山道と直ぐ下を並行する林道がある区間です**
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14:30 開けたくぼ地がある場所に出たところで林の隙間から池らしきを確認。その直後、突然の甲高い鳴き声に驚いた私は、それが池の方からである事を直感的に感じて注意深く見下ろしました。まさか大蛇?なんて言う事は思わなかったが、不気味に感じてしまった事は確かでした。鳴き声の主はどうやら鹿で、侵入者がいる事を仲間に知らせたようです。
地図には載っていませんが地形から間違いなくここが古賀ヶ池(ふるかがいけ)である事を確信して、くぼ地の周囲を回りながら下へと降りてみました・・・

さて、多くの方がご存知かと思いますが、地元には竜神に纏わる「夜叉ヶ池」伝説があり、登山シーズンになると一目、池を見ようと全国から多くの観光客や登山者が訪れています。また、毎年イベントも行われ「夜叉ヶ池伝説 道中祭り」と称して盛大なお祭りイベントが開催されています。過去には舞台や映画にもなった事があり、メジャーな存在と成っています。

実は、地元にはもう一つ大蛇に纏わる「古賀ヶ池」(ふるがかいけ)伝説があります。
今では「夜叉ヶ池」の竜神伝説に圧されて知る人も少なく、実際に現地を訪ねると林道の池の入口にあった案内板は朽ち果てて古賀ヶ池の看板も彫り文字の色が抜け地面に横たわっています。季節によっては落葉や雪、草などで発見は困難かもしれませんね。
池のほとりには祠がありますが、長年の雨や風、雪にさらされて倒壊、朽ち果てています。自然の悪戯とは言え、この状態までと割り切れない所があります。今は管理されていないのでしょうか?気になるところです。この場所も言い伝えもいつの間にか忘れ去られてしまう気がしてなりません。

**朽ち落ちた銘板と右上は健在時の祠(ふるさと小島より)で右下は現在の様子**
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**大蛇伝説の古賀ヶ池(ふるかがいけ)神秘的です**
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**「ふるさと小島」より**
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「古かが池の大蛇」
小島山を登って山頂に着くと、池があります。
その池の名前を古かが池といいます。古かが池を見渡すと、池の近くには祠が建っています。何故こんな所に祠が建っているんでしょうか。その訳は、こんなお話があるからですよ。
 むかしむかし、この村に一人の猟師がいました。ある日、愛犬を引き連れて、小島山の頂上にある古かが池の辺りまで猟にやって来ました。ちょっと休もうと腰を下ろしました。猟師の犬も大変喉が渇き、池の近くまで来て水を飲もうとしました。すると突然池の水面が波立って中から今まで見た事もない様な大きな蛇が、顔を出し大きな口を開けて、犬を一口に飲み込んで池の中へ消えてしまいました。
 猟師はあっと言う間の出来事に声を出す事も出来ませんでした。やがて我に返ると毎日可愛がっていた犬が飲み殺された悲しさに、怒りが込み上げ「よし、敵は取ってやるぞ」と決心しました。家に帰ると早速、稲藁で、偽の犬を作りました。次の日、その偽の犬を持って古かが池へと登って来ました。「よし、今日こそは大好きな犬の敵討ちだ」とその偽犬を池の水際に置き、自分は離れて草陰に隠れ、鉄砲に弾を込めて、大蛇の出るのを、今か今かと待ち構えていました。
 暫くすると、昨日の様に池の水面が波立って大蛇が現れ大きな口を開けて、偽の犬を飲もうとしました。「よし、今だ。」とばかりに猟師は鉄砲の引き金を引きました。ダァーン、鉄砲の音は辺りの静けさを破り、山々にこだましました。すると大蛇は怒ってギラギラッと光らせ、猟師目掛けて追っかけて来ました。びっくりした猟師は次の弾を打つ間もなく、大蛇の姿の恐ろしさに、一目散に逃げ出しました。ザザザァー大蛇は猟師を追い掛けます。クマザサの中、木々の中、ただただ逃げるだけです。直ぐ後からは恐ろしい顔をした大蛇が追いかけて来ます。すると目の前が急に行き止まりになり、その先は崖です。もう飛び降りるしかありません。猟師は心の中で「神様お助けください。」と祈りつつその崖を飛び降りました。猟師は体にできた怪我にも構わず。一目散に逃げて粕川までやって来ました。川を渡り、瑞巌寺村に辿り着き、そこの氏神様の社殿の中に隠れました。顔は真っ青、衣服はボロボロ、身体はガタガタ震えていました。そしてそこにある神様に一生懸命に祈り続け恐ろしい大蛇から助かる事ができました。
 一方、大蛇は猟師を追って崖を崩したり、谷を壊したりしながら追い掛けて来ましたが、大勢の村人が、大きな声で騒いでいるので、猟師を追うのを諦めて、田た畑を荒らしながら、もとの古かが池へと帰って行きました。この大蛇が壊した谷は大雨が降る度に溢れて、下流の田畑は水害に悩まされました。この谷を村人達は蛇が谷と言うようになりました。また、この辺りの田畑は不作が続いたので、蛇の祟りだと言い、この大蛇の心を静め様と古かが池の畔に小さな祠を建てました。その後は古かが池から大蛇が現れ、村人を困らせる様な事はなくなったそうです。今もその祠が残っています。小島山に登ったら、一度見てみましょう。
「いび川のむかし話」(揖斐川町教育委員会)を参考文献にした「ふるさと小島」より

池に下りてみると日照りで減水した池は直前まで鹿が水浴びをしていたのでしょうか濁って泥には足跡が残っていました。池に何が棲んでいるのだろうと覗き込みますが濁りで何も見えません。時折鳴くヒキガエルが確認できただけでした。ここにいるとなにか昔話の世界に引き込まれそうになりそうで次の山へ急ぎました。

15:00 林道に出る手前に杉林の小山がありますが、その尾根伝いに詰めた所がムネ山(905.4m)となり、植林の食害を防ぐネット沿いに三角点はありました。表示板も無いこの山で一番高い山頂となります。ネット越しに見える伊吹山や奥美濃の藪山と言われる山並みがくっきりと見渡せました。

**この山の最高峰ムネ山(905.4m)です**
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帰りは帰着時間を考えて、登山道に平行している林道を戻ります。
林道終点手前で噂のクロカン四駆車が放置されていました。多分、1970年代の初期型ダイハツタフトだとしたら排気量は1000cc、幌車仕様で当時、この手の車の中では気軽に手に入れる事が出来て人気の車でした。何があって今もここにあるのか分かりませんが、見付けた人はきっと懐かしく思い、最近は少なくなったクロカン四駆=男のロマン見たいなところで話題を振り撒いてくれているのだろうと想像しちゃいました。尾根伝いの登山道を下ると以外にも堀状になった古道が入り組んでいる事に気付き、ここは地図読みして間違わないように下山します。
16:00 白樫山(568.8m)の三角点を見付けて小休止。ここにも表示板がありませんでした。

**放置車が懐かしいクロカン四駆であるからこそ話題性がある様に思えた**
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小島山のほぼ尾根伝いに1本の送電ライン(西側)とそれより下の中腹にもう1本の送電ライン(東側)がほぼ並んで南北に走っており、行きの前半は西側の送電ラインとなる高圧線に沿って登りましたが下りの後半は東側の送電ラインとなる高圧線に沿って降りました。下部の鉄塔からは右の谷の林道に降り、県道を経て茶畑の上にある登山口駐車スペースへ戻り終了です。多少の疲れはあるものの特に筋肉痛もなく無事に戻って来れました。
毎日眺めている地元の山をあらためて知る事で一層、郷土愛が増した様な気がしました。

**小島山山頂へは他にもルートがありますが今回は春日滝地区からでした**
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次回は、泰澄大師 白山開山 1300年記念の年にあたり、前回の経ヶ岳に続き、ゆかりのある山を予定しています。
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| mt. | 17:01 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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